あなたが「住まい」をお探しの場合、どのように探されますか?
インターネットや広告を利用しますか?
気になる地域を直接見て回り、住まいに掲げられている看板を探しますか?
それとも親族や知人にアドバイスをもらいますか?
さらに質問攻めですが、住まい探しを不動産仲介業者(以下、仲介業者)に相談しますか?
相談するとすれば、どのように相談相手である仲介業者を選んでいますか?
「どの仲介業者に頼んでも同じだから気にしていない。」と、おっしゃる方がほとんでしょうか・・・?
そんなあなたは何気なく仲介業者に相談し、希望に合った住まいの資料を見せてもらう。気になる物件があれば実際に見学(内覧)する。そして購入条件などを聞いて売買契約締結へ。
気に入った住まいを納得できる条件で購入できれば何の問題もないんですが・・・。そして、現時点で推測できる将来に起こりそうな”危険”もなければひと安心です。
ここで仲介業者について整理したいと思います。もし、相談した仲介業者が以下「図1」の立場であればどうでしょう?つまり、相手側の立場の仲介業者ならどうしますか?あなたにとって不利となる契約内容になっていたり、他に良い住まいがあっても紹介してもらっていなかったかも知れません。”将来の危険性”についても教えてもらっていなかったり・・・。なぜなら売却物件がなければ商売にならないため売主さんの味方になりきっている可能性もありますよね。売主さんの味方になりきることは違法でもなく、説明義務をきちんと果たしていれば問題なし・・・です。
住まいを購入する売買契約ではなく、アパートなどを借りる賃貸借契約ならあなたはさらに災難です。あなたに不利となる契約内容であったとしても大家さん側の立場の仲介業者に仲介手数料を支払うのは基本的に”あなた”ですから。
※賃貸借契約の場合、
大家さんと”あなた”が支払うべき仲介手数料は、合計で「賃料の1ヶ月分×消費税」までと決められています。
何だか悔しくありませんか?変だと思いませんか?支払う仲介手数料は成功報酬としての手数料だと認識されていますか?
「私の望みを叶えてくれてありがとう」、「私のために仕事をしてくれてありがとう」という気持ちを込めて支払う手数料ですから。
確かに住まいを探してはくれましたが、本当にあなたのために探してくれたのでしょうか?住まいを購入するということは、これから長い年月住み続けることが一般的です。もちろん、将来何が起こるかは誰にもわかりません。ですが、専門家としての誇りを持っている仲介業者であれば、何らかの不具合が生じる可能性を予想し事前に回避できるようにアドバイスをくれるはずです。そういった見えないサービスができるかどうかも、仲介業者の存在意義だと思っています。
上記の理由で、仲介業者に相談する「何気ない行動」に危険が潜んでいる可能性があると考えています。不動産の契約は、その契約に仲介業者が何社かかわったとしてもあなたが支払う仲介手数料は基本的に1社の場合と同じです。
それなら、上記「図3」あなたのために仕事をしてくれる仲介業者に仲介料を支払いたくはありませんか?
せめて、上記「図2」中立の立場の仲介業者に支払いたいと思いませんか?
仲介業者に相談したとき「どうも売主さん側の立場だなぁ。」と、感じた場合はどうされますか?相手はプロですのであなたは思ったように交渉できないかも知れません。そうすると、結局相手側有利の契約内容になる可能性が高くなります。
そんな時、あなたの立場で仕事をしてくれる仲介業者に依頼する選択肢もあります。あなたの権利を守るために弁護士さんに依頼する感覚でしょうか。プロはプロ同士に任せ、相手側の仲介業者と交渉してもらえばいいんです。
あなたの貴重な人生。その中で「住まい」のような不動産がかかわるとき、人生における重大なイベントとなるはずです。その時は安心できる、信頼できるパートナーが必要になることもあるのではないでしょうか。きっとあなたの立場、中立の立場で仕事をしてくれる仲介業者が見つかるはずです。そんな仲介業者に相談や依頼をし、成功報酬として仲介手数料をお支払いになってはいかがでしょうか?