宅地造成からの基礎造りに引き続き、住宅建築が始まります。 総檜の柱、自然素材を使用して 地元の大工さんが精魂込めて建ててくれます。 完全な自由設計ですので施主の想いが実現します。
❶べた基礎の外周に土台を組みます。土台は四寸角の檜(約120mm)。家を支える大事な木材です。
❷土台、大引、根太が組まれました。基礎と土台や大引の間に、建材を湿気から守る黒色の基礎パッキンが顔を覗かせてます。床下換気にも役立っています。左の作業は白蟻対策の薬剤を塗っているところです。 無垢材には特に大切な作業です。
❸大引の下にも基礎の立ち上がり部分があり、きっちりと支えてくれているので安心です。根太の太さも大引と同じ3.5寸角(約105mm)。500mm間隔で組まれています。
❹床下地として24mmの構造用合板を敷き詰めます。合板の下には厚さ100mmの圧縮ロックウールが敷き詰められています。
❺断熱材の圧縮ロックウールがほんの少し顔を覗かせています。
❻床下アングルからの断熱材です。きっちりと敷き詰められています。
❼本日は上棟式。床が完成したので柱を立てて木材を組みます。つり上げられている柱は五寸角の檜(約150mm)で、通し柱です。
❽平面だった空間に檜柱が立ち並んで いきます。
❾2階の床も1階と同様に3.5寸角(約105mm)の根太を500mm間隔で組みます。2階に重量物を置ける工務店こだわりの仕様です。
❿別アングルからの2階の根太の様子です。床梁に根太がきっちりと組まれています。
⓫2階も1階と同様に床下地に24mmの構造用合板を敷き詰めていきます。
⓬床下地が敷き詰められました。右側の空間は階段になります。
⓭2階床下地の裏側です。構造用合板と床梁、根太、外周の胴差にきちんと固定し、床全体が一体化して強度を高めています。
⓮床下地が敷き詰められたところで、柱を立てて組んでいきます。
⓯完成すれば屋根裏に隠れる小屋組みです。昔、よく遊んだ「ジャングルジム」が思い出されました。
⓰家の「てっぺん」です。屋根の形状が寄せ棟の小屋組みです。屋根はあまり大きくないので棟木や母屋もコンパクトになりました。
⓱隅木を組んだ後に垂木を掛けていきます。屋根の形状がはっきりしてきました。
⓲瓦を敷くための野地板を張ります。耐久性重視により接着剤使用の合板ではなく、無垢板を張ります。昔ながらの建築工法です。
⓳野地板を張り終えました。なんとなくピラミッドに見えるのは私だけでしょうか。
⓴屋根先端の鼻隠しに白い化粧板を取り付けています。木材剥き出しより耐久性と美観が向上します。
㉑屋根の防水作業を行っています。野地板を「遮熱透湿防水シート」で覆っています。このシートは太陽熱を遮断し、湿気は通すが水は通さないシートです。密封するのではなく呼吸する家になります。
㉒防水作業が終わりました。隙間なくシートで覆いました。
㉓瓦を葺く準備です。瓦桟といい、瓦のずり落ち防止になります。木材を野地板に固定し、この木材に瓦を引掛けてビスで固定します。また野地板と瓦の間に隙間を作り、屋根裏内に溜まった暖かく湿った空気を放出する役目もあります。
㉔これらの瓦を葺いていきます。よく見ると瓦に出張りがあり、瓦同士を引掛けてズレを防止します。瓦桟とのダブルのズレ防止対策です。
㉕一枚ずつ根気よく敷き詰めていきます。隅木辺りの瓦は切断し、稜線に沿うように並べていきます。
㉖いよいよ大詰めです。てっぺんの棟木部分と稜線の隅木部分に防水も兼ねた下地を盛り、その上に瓦を載せます。見えている木材に瓦を固定します。
㉗完成しました。きれいに並んだ瓦は美観と防水を兼ね揃えています。太陽光や照り返しから逃げ場がない過酷な作業現場でした。職人さん、ほんとうにお疲れ様でした!
㉘おまけです。こちらは正面玄関側になります。次の工程で雨どいを取り付けます。